「AD運用」について、ZETUMA運営事務局がお伝えします。
あまり専門的な話ではなく、初心者向けの一般的な内容をお伝えしていきます。
AD運用のADはAdvertisement(広告) の略です。
AD運用とは、広告運用によって成約を取っていく方法を指します。
広告運用のガイドラインについてはこちらをご確認ください。
⇒【ZETUMA】広告運用のガイドライン
AD運用とSEO運用
アフィリエイトブログ、趣味ブログ、企業サイト、など、ブログやサイトの形で、検索キーワードを狙って記事を書き、検索順位で上位表示させたページからアフィリエイト広告の成約を取っていく形、これを「SEO運用」と呼びます。
※ ADと対比して、短くSEOとだけ呼ぶときもあります。
SEO=Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)によって露出を上げていく方法です。
一方、「AD運用」の方は、YahooのPPCやGoogle広告、Facebook広告など、自分で広告費用を支払って、検索結果の広告やディスプレイ広告として表示させて、そこから成約を取っていく形になります。
例えば、「ダイエット 簡単」の商品を成約させたい時に、SEOの場合は「ダイエット 簡単」で出て来る虫眼鏡やサジェストを狙ったサイトを作り、検索上位を目指します。
ADの場合は、YahooやGoogleで「ダイエット 簡単」と検索した時に、検索結果のさらに上に「広告」と記載されて表示させるれているものがあると思いますが、それが「広告運用」です。
広告費用を支払うことで、より多くの人にクリックされやすい位置に表示されます。
特定のキーワードで検索したときに、検索結果の上や下に表示され、URLの前に「広告」と入っているものが「AD運用」です。
その下にある、通常の検索結果が「SEO運用」です。
SEOで1位を取るのは簡単ではありませんが、AD運用ならお金さえ払えば一番上に表示さえることが可能になります。
また、Facebookのタイムラインなどを見ているときに、人の投稿に交じって「広告」とユーザー名の下について表示されるものも、「AD運用」です。
AD運用の種類
インターネット上の広告には多くの種類があり、その多くは個人でも出稿できるものになっています。
主流は「アドネットワーク広告」と呼ばれる仕組みで、多くの広告プラットフォームに取り入れられています。
検索結果に表示される「Yahooプロモーション広告」や「Google広告(検索広告)」は「リスティング広告」とも呼ばれますが、特定のキーワードに対して表示させることができます。
リスティング広告として特に人気のあった「Yahooプロモーション広告」ですが、2019年6月からYahooプロモーション広告でのアフィリエイトサイトの出稿ができなくなりました。
また、リスティング広告に商標を使う手法は、広告主から制限されている場合がほとんどとなりますので、実施の際はご注意ください。
SNSのタイムライン上に表示させる広告もあり、現在のAD運用の多くでSNS等が使われています。
インターネット上の広告は「PPC広告」と呼ばれるものが主で、リスティング広告やSNS広告もPPC広告の一種となります。
※PPC=Pay Per Click(クリック数に応じて広告費が課金される広告)
1回あたりのクリック単価は自分で設定できるが、入札制度になるので、上に表示させるには競合よりも高く出す必要がある
前述の通り、リスティング広告、Facebook、Instagram、Twitter等のSNS広告や、YouTube広告、ディスプレイ広告(YDNやGDN)、特定媒体で配信される広告(グノシーなど)、特定メディアの広告枠を使うアドネットワーク広告など、Web上には多くの種類の広告がありますが、その多くがPPC広告となっており、1回のクリックにつき金額が発生するものになります。
ほとんどのPPC広告は、少ない金額から始めることが可能で、例えば最初に10,000円を広告費としてデポジット(前払い)しておき、その10,000円が使い切られるまで広告が表示されます。
例えば、1クリックの単価が5円であれば、10,000÷5=2,000回クリックされるまでは広告が出続けることになります。
また、ほとんどの広告はいつでも止めることができるので、効果が少ない広告を止め、調整して再出稿することができます。
AD運用の流れ
AD運用を行う場合、まずは各媒体でアカウントの設定などを行います。
そして、以下のような流れで広告出稿から成果が発生します。
①広告(クリエイティブ)→②クッションページ(アフィリリンク)→③商品ページ→④購入/申し込み
①広告として、文字や画像を出稿します。この際、表示される広告素材(バナーなど)を一般的に「クリエイティブ」と呼びます。(画像はスマホ版Facebook)
②クリエイティブに惹かれ、クリックした先にはクッションページを用意します。(クッションページは記事LPと呼ばれることもあります。)このクッションページの中に、自身のアフィリエイトリンクを入れます。(「公式サイトはこちら」や「お申し込みはこちらから」のボタンなど)
③アフィリエイトリンクから商品ページに飛びます。(商品ページは商品LPと呼ばれることもあります。)
④商品ページから、購入や申し込みを行い、成約となります。(条件は案件ごとに異なります)
AD運用の場合、上記の①(文字と画像)と②を準備する必要があります。
①のクリエイティブの種類は出稿する広告によってさまざまです。
Facebook広告であれば文字と画像や動画をクリエイティブとして表示させます。
②のクッションページは、1ページのペラサイトや、WordPressの固定ページで作ったページを使うのが一般的です。
クッションページから商品ページに飛ぶリンクが、ZETUMAで取得できる広告URL(アフィリエイトリンク)になります。
クリエイティブに広告URL(アフィリエイトリンク)を直接貼る手法もありますが、案件や広告出稿先によって可否がことなりますので、必ず確認する必要があります。
一般的にはクッションページをはさんだ方が成約率が上がる傾向にあります。
ZETUMAのAD運用専用案件
ZETUMA内で「AD専用案件」となっているものは、上記の②のクッションページに使える案件、言い換えると「AD運用にしか使ってはいけない」案件ということです。
AD運用における収支を簡単に例で説明しますと…
例:PPC広告で1クリック100円、10クリックで1件成約 、成約率10%(10回クリックで1件成約)の場合
この例だと、確率として1件成約に10回クリックしてもらう必要があるので、1,000円必要になります。
100円×10クリック=1,000円
成果報酬が5,000円だと、広告費に1,000円ごとに5,000円の報酬を得るわけですから、4,000円が利益となるわけです。
1件の報酬(5,000円)-広告費(1,000円)=利益(4,000円)という形です。
現実には1クリックの単価はバラバラですし、成約率も例ほど高くない時もありますので、上記はあくまで例だとお考え下さい。
AD運用は成果を得るために広告費をかけていきます。費用をかける分、成果報酬が高く設定されています。
逆に言えば、AD専用広告は成果報酬を高く設定しているため、AD運用以外(SEO運用)での使用は認められていません。
リスティング広告などは狙えるキーワードに制限があったり(基本的に商標キーワードはNG)、出稿できる広告の種類に制限があったり(YahooはOKでもGoogleはNG、SNSごとの可否など)、細かなルールが案件ごとに設定されています。
AD運用を行う場合には、各広告プラットフォームの規約と、扱うAD案件のガイドライン、両方に沿う必要があります。
SEOはブログ作成してアクセスを待ち構える形ですが、AD運用はお金をかけてアクセスを取りに行くスタイルになります。
覚えておきたい用語
AD運用を行っていく中で、いろいろな用語が出てきます。
代表的なものを紹介します。
CTR
Click Through Rate(クリック率)
表示回数に対してどれぐらいの割合でクリックされたのか、ということを計測するときに使われます。
「クリック数÷表示回数」で求めることができ、クリエイティブやクッションページがクリックの誘導に繋がっているかを判断することができます。
クリエイティブのCTRは広告の管理画面、クッションページのアフィリリンクのCTRはZETUMAの管理画面など、クリックを計測する箇所によって確認する場所が変わります。
CPC
Cost Per Click(クリック単価)
広告を1回クリックに対して支払う広告費です。自身で設定する入札単価はまた別の金額で、例えば1クリック5円で入稿しても、広告の評価が高くなるとCPCが4円になることがあります。
入札単価を「上限CPC」と呼ぶこともあります。
CPM
Cost Per Mille(1,000回表示あたりの単価)
広告が1,000回された場合に支払う広告費です。クリックではなく表示回数に対して課金されるタイプの指標です。
CV
Conversion(購入や申し込みなど、成約した回数)
コンバージョン数や成約数とも呼ばれます。
CVR
Conversion Rate(成約率)
成果地点まで達成した率、ということになりますので、どの部分を対象とするかによって変わりますが、例えば「アフィリエイトリンクのクリック数に対して何件成約(コンバージョン)したか」と考えると、「コンバージョン数÷クリック数」で求めることができ、クリック数に対して成約した割合になります。
先ほどの例の場合であれば、10クリックで1件成約なので、1÷10=0.1 CVRは10%となります。
クリエイティブのクリックに対するCVRが広告全体としてのCVRになります。
AD運用では、CVRを上げていくのが目標です。
CPA
Cost Per Acquisition(Cost Per Actionの場合もある)(CVにかかった費用)
「広告費÷コンバージョン数」で求めることができ、こちらは1件のコンバージョンを得るのにかかった費用です。
先ほどの例の場合であれば、1,000円の広告費を使って1件の成約を獲得していますので、CPAは1,000円となります。
AD運用では、CPAを下げていくのが目標です。
ROAS
Return On Ad Spend(回収率)
「広告から発生した売り上げ÷広告費×100」で求めることができる、広告費に対して発生した売り上げの割合で、使った広告費を何%回収できたかを表します。
ROASが100%を超えるということは、利益が出ているということになります。
ROASが120%であれば、10万円の広告費に対して12万円の売り上げ、利益が2万円、ということになります。
AD運用のメリット・デメリット
広告を出すという初期投資が必要な分、試行錯誤を繰り返せば繰り返すだけお金がかかることにもなります。
いくらの広告費をかけるのか、いくらの売り上げがあるのか、利益がいくらになるのか、この部分を明確にしておく必要があります。
広告運用を始めたばかりの時は、1件目の成約までの広告費が、1件の報酬単価を下回っていればまずは良しとしましょう。
※まずはROASが100%を超えることを目指します。
広告の種類にもよりますが、少しずつ調整が可能な広告もありますし、クリック数が増えると広告としての評価があがり、広告単価が下がり、利益が出やすくなる場合があります。
最初の成約が出ると、多くの場合は一定期間コンスタントに成約が獲得していけます。
しかしながら、時期的なもの(夏に売れる案件、冬に売れる案件など)がありますので、同じものがずっと売れ続けることはありません。
曜日や祝日などによっても左右されますし、同じクリエイティブだと飽きられてしまい、クリックされなくなってくることもあります。
1度広告を出せばずっとそのままで大丈夫、というわけではありません。
クリエイティブを見直したり、クッションページを見直したりしながら、簡単に言うと「できるだけ安い広告費で利益が出る」ように調整していく必要があります。
ROASが100%さえ超えていれば、継続していけます。
継続すれば、広告の評価が上がり、CPAが下がり、ROASが上がる=利益が増えていきます。
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